2018年度 武山政直研究会DNP班 活動報告
- takeyamalab2023
- 2023年10月5日
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この研究は、2017年度に開発した、行動デザインとサービスデザインの統合手法の実務課題への応用を狙いとして、DNPの家計簿アプリサービス「レシーピ」のリニューアル提案をケーススタディとして取り組みました。
サービスの中心ユーザーである子育て中の働くママを対象に、家計管理の実態調査をしたところ、漠然と家計簿をつけようとすることが、かえって不安やストレスの要因になっていることが判明。そこで、ワーキングマザーの現状の家計管理ジャーニーにおける行動障壁を分析して、行動科学の知見を応用しながら、期待行動を促すデザイン戦略を導出。またワーキングマザーの子育てに関する調査を通じて「子どもへのお金の教育」に関心が高いことがわかり、親子が一緒に家計を管
理するサービスの世界観と、先の行動デザイン戦略と組み合わせることで新サービスのコンセプトを導きました。
このサービスでは、子どもは自分のお小遣いを管理し、ママは家計簿管理することで互いに励まし合い、またママは少しずつ貯金を貯めて、親子の旅行や体験のための資金とするといった目標に向けて頑張ります。そのようなサービスが誕生することで、「節約のために切り詰める」という家計管理のマイナスなイメージが、「子どもと一緒に目標を達成して楽しく支出する」というポジティブな世界観へと転換されることが期待されます。
